好転反応とは、副作用ではなく体が正常な状態に向かっている過程で現れる症状のことです。決して体調が悪化しているわけではございませんので、ご安心くださいませ。鍼で全身のツボを刺激すると、血行が良くなって代謝も活発になります。すると今まで筋肉の中に蓄積されていた疲労物質を体外へ排出するために血流に乗って全身を巡るようになります。その結果一時的な体のだるさを引き起こしたり、筋肉痛のような痛みが出ることがあります。これらの症状はあくまで一時的なものですので、数日後にだるさや痛みがなくなると、施術前よりも体は楽になっているはずです。つまり、好転反応は体が良い方向へ変わっていくときに起こる反応なのです。好転反応が起きるかどうかには個人差があり、全く起きないまま体調が良くなったという方もたくさんいらっしゃいます。一概には言えませんが、鍼灸治療が初めての場合やお疲れが溜まっていて凝りがひどい場合などは起こる可能性が高いです。そして最初は好転反応を起こしていた人も、治療を続けることで疲労物質が溜まりにくくなり、反応自体が起きなくなっていく場合もございます。

好転反応の症状
①弛緩反応
鍼で血流が良くなったり代謝が上がったりすることで良い状態に向かうと、その変化に体がついていけずに少しぐったりしたような感覚になります。倦怠感や眠気、時にはめまいとして症状が出ることがあります。
②排泄反応
老廃物を排出する過程で現れる症状で、肌にニキビや吹き出物、発疹などが施術後1～3日後にできることがあります。これは、身体の中に溜まっていた老廃物が体表面に排出されることで現れます。一時的に悪化したようにも見えますが、デトックス後、体の状態が整うことで吹き出物などがができにくい状態へと変化していきます。
③回復反応
好転反応の最終段階で、鍼によって滞っていた血流が改善され、血液が浄化されていく過程で起こるものです。症状は発熱、発汗、動悸などで血行が改善されるにつれて良くなっていきます。